優しさを考える

今日、出社時に、事務所が入るビルの前の交差点にさしかかるとき、バス停があるのだけれど、
山県市役所いきの岐阜バスがとまっていた。
時間合わせかなぁ・・結構長く停車しているけど・・と横の歩道を通り過ぎるとき、
取っ手がずーんと上の方まで上がって歩行を助けるタイプの買い物カートが
すでにバス停に降ろしてあり、
バスの中で、運転手さんが、
降車するお婆さんの両手をとり、後ろ向きに歩いて、介添えしてあげているところだった。
降ろしてもらったお婆さんは、ドアが閉まるバスに向かって、何度も何度も頭を下げられていた。
ご面倒おかけして、ありがとねーと言いながら
業務とは言え、丁寧なお仕事ぶりだなぁと、ほのぼのを通り越し、ジーンとして泣きそうだった。

私などは、落ち着きがなく、だだ草な振る舞いで、押しつけがましいところもあるし、
自分が優しくしている・・と思っても、ヒトによっては、お節介だったり、思い上がりだったりするのだろうと思う。
どうしたら本当の意味で、人の助けになれるのだろう・・日々、考え、失敗して、
晩年にさしかかろうとしているこの歳になってもなお、考え続ける毎日。

とてもいいものを目撃した気がしたので、記しておく