今年の抱負「あわてない、あわてない」
新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
元旦の中日新聞をお屠蘇気分でながめていたら、
「あわてない、あわてない」と題した社説に目が止まって、読んでみるとすごくピンときました。
民主主義は独裁政治より物事を決めるのに手間が掛かり時間が掛かるが、これがないと平和は維持できない。いろいろな政策を決めるのも同じで、今の日本も与党の過半数割れで、多数決で「はい」と決められない大変タイパ(タイムパフォーマンス)が悪い状況だが、これをタイパが悪く「決められない政治」と見限るべきではない。これを否定するならば独裁政治が一番良いということになってしまうというような内容でした。
近年は、組織の運営、個人の生活まで何かと「効率」「スピード」を求められ続けています。特に最近はIT、DXとかでさらにそれが進んで、生成AIの発達で人間が思考するよりずっと速く答えを出すことができるようになってきて、これが素晴らしいという風潮があります。
このように、私たちの日常の仕事、プライベートでも「タイパ」が求められる時代ですが、一旦止まって「あわてない、あわてない」という言葉を心に留めようと思いました。
効率、スピード、タイパは時には必要なときがあるかもしれませんが、それが私たちの思考をストップさせる呪文になっていないか?「はて?」と考える習慣をつけたいと思います。
ことわざにも「急いては事を仕損じる」とあります。
一休さんの口癖「あわてない、あわてない」が今年の私の抱負です。